はきだめにつる

とりとめのないこと

映画「ライチ☆光クラブ」感想

本命さんの現場に頻繁に入るようになって3年、舞台でも映画でも何かしら見終わったあとにツイートボタンを叩きまくっていたのだけど、ついろぐ取り忘れて完全陥落した時期のツイートがみれなくてモチベガン下がりだったので始めてみた。
はてなブログっていう媒体への憧れはきっとメンヘラ神の「続・愛をください!」だと思う。使いこなせる気がしない。


本命さんの現場予定が6月までないので、社畜女のモチベーションを常に探している感がある。
予定をくれ~~~~。



さて本題。


映画「ライチ☆光クラブ」観てきました。

パラノイア★サーカス」観劇後、そのままソワレ当日券に並ぶか悩みに悩んでHUMAXにダッシュ。
劇場ロビーにゼラとジャイボの劇中衣装が展示されててテンション上がった!

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結論、映画版ライチはギャグ要素が強すぎた
※個人的感想です


ゼラ様の圧倒的厨二感とか、カノンとライチのイチャイチャ空間とか、初っぱなに入る光クラブ面々の紹介とか。これに関してはジャニーズコンサートの開演前カウントダウンをすごい思い出した。漫画を読み返したら確かに忠実だったのだけど、なんというか、ギャグに昇華しきれていなくて、結果お耽美要素まで足りなくなってしまったみたいな。




残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」は仕事の都合が合わなくて見送ったのだけど、2012年舞台版は何度もDVDを見返すほど好き。

舞台ライチ☆光クラブ [DVD]

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息の詰まりそうなほどの閉塞感や、赤くて不気味なライトに照らされた世界観を映画版にも期待していたのだけど、学校や開放的な海の描写のせいか、光クラブがなくてもなんかみんな人生イージーに生きていけそうな気がしてしまった。


脚本や設定に違和感を抱く一方で、舞台美術の素晴らしさに感動した。廃工場に大きく書かれた「光」やカノンの玉座、ライチ。煤けた産業ガスまみれの世界観にぴったり。あとで調べたら映画「るろうに剣心」の美術さんなのですね。


ビジュアルにホイホイされてばかりで本当にあれなんだけど、公式ビジュアルのジャイボさん美しすぎるでしょ(ずるい)
ジャイボに関しては期待通り。いや、期待以上です。

以下ネタバレ。








★ジャイボ(演・間宮祥太朗)

キャスト発表の時点で、近年男らしい役のイメージが多かった間宮くんがジャイボ?!と驚いたし、2012舞台版の玉ちゃんが原作漫画から飛び出てきたみたいなジャイボだったので正直大丈夫なのかな、と思っていたのですよね。

杞憂!

まみたすジャイボは『自分が既に大人になってしまったことに諦観している』ように見えた。「キャ↓ハッ↑☆」が独特のイントネーション。目の奥が常に憂いを帯びていて、光クラブの誰よりも大人びた少年。
ゼラを含めた光クラブの面々をチェス駒に、ジャイボ自身をプレイヤーにそれぞれ揶揄する映画オリジナルの台詞があるけど、ただしく彼は光クラブの誰よりも超越者だったとおもう。

ゼラ様と向き合ったときの身長差だったり(古川くん<<間宮さん)、声変わりのくだりだったり、ジャイボがたしかに二次性徴に抗い、そして敗れ、諦観している感がよく出ている気がした。永遠に少年のままではいられない。彼はきっと自分の中に醜い臓物が詰まっていることも理解している。まみたすの掠れた声で「もう声変わりが始まってきたよ」とか、儚すぎて泣きそうになってしまった。



★ゼラ様(演・古川雄輝)

ビジュアル文句無さすぎ。いやどのキャストもそうなのだけど、姫カット眼鏡似合いすぎ。二次元?
キラキラ王子様ってイメージ(私の古川くんのイメージはイタキスから受けたものが主なので)のふるかわくんが真性のドクズを演じているの正直興奮したし、ええ声で罵倒されるニコが羨ましい。
見ていて吐き気がするほどのクズをキレッキレに演じていて、ゼラ様くたばってくれってわりと序盤からおもってた。
ゼラ様、吐瀉物をおもいっきりぶちまけて失禁するし、ついでに内臓もぶちまける。※原作通り
よく許可おりたな~って思ってしまった。
最初と最期が原作と違っていて、それだけが少し納得がいかない。
頭の中にまものが棲んでいる系ゼラ様は新しい。



タミヤ(演・野村周平)

スーパーヒーローだった。

タミヤもジャイボ同様、漫画版よりずっと大人びた印象を受けた。等身大の少年から逸脱しない程度の落ち着きと、「真実の弾丸」にふさわしい活躍っぷり。ゼラよりモテる設定に納得しかないし、自分がカノンならライチを捨ててタミヤと逃避行した。(ごみすぎる感想)
海辺のシーンはアドリブなのか、写真を見つけてダフやカネダとはしゃいでいるのが中学生の幼なじみらしくてとてもかわいい。
パチンコの名手という設定がなくなって釘ガンに変わってしまっていたので、ダフの処刑シーンがかなりアッサリになってしまったのがかなしい。



★ニコ(演・池田純矢)

個人的MVP!!!
どのシーンも素晴らしくニコだった。誰よりもアインツであれ。

ニコの背景は映画では描かれないのだけど、ほの昏い視線や自身の在り方に苦悩するところだったりとか、たしかにニコがいた。常に劣等感に苛まれていて、原作漫画みたいなどんでん返しも与えられなくて、惨めに人生を終えるニコがとても悲しかった。最期くらい描写してやれ!(泣)

池田純矢の怪演!
えぐりだした片目をゼラに差し出すシーンとか、鬼気迫る演技に引き込まれた。
個人的にはゴーカイからちょいちょい絡んでいた杉田氏と純矢くんがガッツリお芝居で絡んでいたので、なんだか嬉しくなってしまった。



雷蔵ちゃん(演・松田凌)

直前まで「パラノイア★サーカス」を観ていたのでその余韻がまだ残っていて、きゃるんきゃるんで画面に現れた雷蔵ちゃんに役者さんって凄いなあ、と実感させられた。
メチャメチャかわいい!
鼻歌ふん♪ふん♪しながらお裁縫してるの、オカマ力高すぎる。ヤコブとじゃれてるシーンでナイチチ揉まれてて笑った。
あやみちゃんが入るまでかわいい、かわいいってちやほやされていたというエピソード*1にも納得。
原作漫画の「顔だけはやめて!」のシーンが個人的に好きなので、映画版でもこの台詞が聞けて満足でした。



★ヤコブ(演・岡山天音)、カネダ(演・藤原季節)、ダフ(演・柾木玲弥)

踏んだり蹴ったり三人衆、というかんじ。(まとめてごめんなさい)

それぞれ最期が改編されていて、カネダがいちばん踏んだり蹴ったり感あった。
例のシーンとか(ダフの荒い息遣い)って字幕なら絶対に出てたと思うし、熱演でした。



★デンタク(演・戸塚純貴)

ライチに「自分は人間」というプログラムを書き加えた張本人。「美しい」概念のレクチャータイムでママみのある口調がかわいかった。ライチがカノンを拐ってきたシーンの、ほくそ笑むゼラ様の後ろでガッツポーズしながらやったぞ~~!って親みたいな顔で喜んでいて、なぜかわたしが泣いた。



★カノン(演・中条あやみ)

映画版カノンはメンタルが強くて芯のある女の子という印象。

目覚めてすぐオルガンが登場しないせいで、レクイエムのシーンで現れたオルガンに唐突感しかなかった。

美少女×ロボット×廃工場。耽美だ~~。ゼラ様いわく「廃墟の恋人」が、とてもマッチしていた。

物語が全体的にヘビーなので、あやみちゃんの美しさで乗りきった感がある。
映画「渇き。」も観たあとだいぶ疲れたのだけど、小松菜奈ちゃんのかわいさでだいぶ救われた。黒髪ロングのアンニュイ美少女は正義。
昔の栗山千秋みたいに、謎めいた美女路線でいろいろ出てほしい。好きです。






 キャストさんや美術はとてもよかったのだけど、ゼラ様の圧倒的厨二感は映像で見てるとなんだかやっぱり笑えてしまった。舞台版でも笑えたのだけど、舞台版のゼラ様の厨二病ってもはや持ちネタ感ある。狙ってやってるっていうかね。
映画版、見たときに狙った面白さなのか真面目に厨二やってるのかわからなくて戸惑ってしまった。ここ笑うとこ?!みたいな。

原作漫画を要所要所で再現しているのだけど、なんていうか、そうじゃないんだよおおお。ギャグと同じくらい儚さも見たかった。脚本と解釈違いおこした感ある。(?)

だけど、まっさらな状態で観ていたら絶賛だったのかもしれない。個人的に映画「渇き。」を観たあとと同じような胃もたれ感を味わった。



 今をときめく若手俳優たちが、光クラブから逃げられない強迫観念に縫い止められながら、考えつくかぎりグロテスクに最期を迎えるさまは見ていて圧巻。スプラッタ系が平気なら一回みておいて損はないかと思います!