はきだめにつる

とりとめのないこと

パスピエ TOUR 2017「DANDANANDDNA」@仙台Rensaの雑感

ドルオタの友人を誘ってふらっと遊びに行ってまいりました!
5年ぶりの再会。
た~~~のしかった!アドレナリンドバドバでた。

仙台Rensaに足を運んだことがある方は経験があると思うのだけど、整列、アーティストによっては階段7階までのぼらなくちゃいけないんですよね。外で整列してないのみてすーーーごい具合悪くなった。開演前時点すでに体力マイナスの状態だったので、柵のありがたみをひしひしと感じた。いつもの現場にちゃんと椅子があるのってサイコーだなあ。もうクソ席でも文句言わないかも………。

パスピエをリアタイで追っかけてたのは「わたし開花したわ」からぎりぎり「演出家出演」あたりまで。以降も新譜が出るたび聴いてはいたけれど、なんとなくゆるーくなってしまった。


5年前の5月26日、Re:light MIYAGI 02という企画のもと、enn3rdのせまい空間にパスピエを目当てに集ったわたしたちと満を持して登場した彼らの関係は、いわば「両片想い」の状態だった気がする。

100人ほどが集ったフロアの中で「わたし開花したわ」だけでなく「ブンシンノジュツ」まで網羅していたリスナーはきっとそう多くなかったように思う。ennでのライブはめちゃくちゃ盛り上がったけれど、今回のツアーのような大衆を巻き込んだ熱狂とはまた違っていた。熱の交換をした、という感覚が近い気がする。
彼らを待ち望んで最前待機していたリスナーもいれば、出演していた他のバンドのファンもフロアには多く、自然と聴き入るような態勢が出来上がっていた。知る人ぞ知る神様だったあのころのパスピエさん。

「わたし開花したわ」が流通し始めた頃のパスピエ相対性理論ナンバガYUKIのフォロワーと称されることがほとんどだったように思う。2011年あたりは「シンクロニシティーン」~「TOWN AGE」までの空白期間だったこともあり、「ポスト相対性理論」の影を追ってパスピエ流入してきた理論リスナーがかなり多かった。(近いアプローチはありつつ実際にはまったくの別物なのだけど、これに関してはさんざんいろんな場所で議論されてるので割愛する。)わたしも例に漏れず「理論+YUKI」と打ち出されたPOPに興味を惹かれて購入した組なんだけど。

 彼らの初期楽曲には率直な「好き」が詰まっている。初期の曲のほうが今よりずっとアニソンぽいというか、こう、グワッとストレートに心を撃ち抜いてくる。正直もっと早い段階でタイアップ来ると思ってたんだよなあ。バンドが成熟した今、NHK教育で初タイアップっていうのがなんともパスピエさんっぽいなあと思った。みんなのうたもぜひ。

「真夜中のランデブー」がとにかく大好きなので聞いてほしい。わたしはこのイントロで落ちた。

真夜中のランデブー

真夜中のランデブー

オーケストラ的なイントロ、幻想的な歌詞が全開で炸裂して、なだれ込むように狂っていくサビ。うーーそーーつきーはだあれーーの後ろでブラスが鳴りまくってるの大好き。歌詞も曲調も最高にツボ。
プログレちっくな「夕焼けは命の海」や「デモクラシークレット」「最終電車」もおすすめです。

 残念ながら「真夜中~」はRe:lightのセトリから外れていて聞けなかったのだけど、あまりの完成度の高さに、もうennほどのキャパで彼らがライブをやることはないだろうなあとぼんやり思っていた。

Re:lightの翌年、自主企画「印象・日の出 外伝」を引っ提げてワンマンで仙台へ戻ってきたパスピエはパークスクエアのキャパの狭さと人気の高まりがあまりにも解離しすぎていて先行の手売りもなにもかも即SOLDだったし、さらに翌年の「幕の外ISM」ツアーは先行からすでにチケ爆死の様相を呈していた。スターダムへ駆け上がるスピードが早すぎませんか。
わたし自身もうっかり俳優厨になったりしてしまい、Re:lightを最後に5年もの空白ができてしまった。



なんだかとても目が醒める思いでした。


パスピエの現在を目の当たりにして、初期のアルバムを基軸のひとつとして持ちながらも、武器が増えたというか(?)なんだかすごく現実や内面に即した曲が多くなっていてとても驚いた。


なっちゃん。ボーカルというより芸術家。
パスピエという作品のアイコンのような存在。
彼女の一挙一動で、ステージの上がフロアと切り離された異空間になる。パスピエというフィクションの世界にわたしたちを引きずり込んでくる。でも歌いながらときどきメッチャ笑顔になるの!ミステリアスでかっこいいのに、そういう瞬間がメチャメチャかわいくてずるいなって思った。独特の声は健在。でも昔よりもずっと自由だった。一筋のこがねいろと青がサイケなライトにひかっていた。すてきだ~。


ナリハネさんを初めとした楽器隊の皆さんが本当にかっこよくて、ていうかナリハネさん目の前だったからメチャメチャ堪能できた!安心のナリハネさん。比較的近かったのでコーラスも聴けて満足。
(「仙台への三澤さんのテンションの高まりにメンバーが若干追いつけてない」くらい仙台を愛する山形出身の)三澤さんがたくさん目の前に出てきてくれたので、目も耳もさいこうに幸せでした。「術中ハック」のダブルネックギターめーーーっちゃかっこよかった!「DISTANCE」もよかった!ぜんぶ!よかった!(よすぎて語彙力が死んだ)またおかえりーーー!って言いたい。実はナリハネさんにもおかえりーーーって言った。お墓が仙台にあるそうです。


 巡りめぐっていま、パスピエは一定の終着点を迎えたのだと思った。(彼らにとっては通過点なのだと思うけど)たしかな地盤が出来上がって、そのしっかりした足場をもとに、新しいことをやろうとしてるのがすごく伝わってくるライブだった。なっちゃんやナリハネさんが言うように、とても自由で心地のよい空間でした。


なんというか、5年ぶりに観たパスピエはとてつもなく洗練されていた。

もうわたしたちは一方通行同士の両片想いではない。パスピエの生の音と、フロアの熱狂は比例して繋がっていて、ほんとうに、ほんとうに楽しかった。
ライブを重ねて「楽しませる」ことに慣れ、武道館を経た彼らの楽曲に対する自信が垣間見えた。

好きなことをやっていると彼らは言っていたけれど、「&DNA」の楽曲たちはよりポップでキャッチーに、「入りやすい」音楽に仕上がっていたとおもう。個人的には「気象予報士の憂鬱」みたいな遊び100%に振ってる曲も好きです。

「MATATABISTEP」や「S.S」のような観客一体型の定番や、全体的に楽曲も増えて、当然だけど演らない曲もあって、なんだか突如タイムスリップしたみたいな、不思議な感覚に陥った。



セットリストは以下のとおり。

http://dailysetlist.net/archives/60265
▲こちらよりお借りしました

1.やまない声
2.とおりゃんせ
3.万華鏡
4.ヨアケマエ
5.永すぎた春
6.ああ、無情
7.DISTANCE
8.月暈
9.マイ・フィクション
10.S.S
11.おいしい関係
12.トキノワ
13.メーデー
14.ラストダンス
15.術中ハック
16.ハイパーリアリスト
17.MATATABISTEP
18.スーパーカー

アンコール
19.フィーバー
20.シネマ


「やまない声」「とおりゃんせ」の流れがさいこうで、「とおりゃんせ」のアレンジがすっごくライブ向きだった。ダンス、ダンス、ダンス!熱狂してしまった!やまない声ちょーーーかっこいいな!

「S.S」
ごりっごりのライブアレンジ。イントロ聞いても次の曲がわからなくてどきどきした!とても高まった!
曲の途中のストップタイムが本当に楽しかった。フロアのざわつきににやにやしてるメンバーがかわいかった。(まだーーーーー?)

「トキノワ」
タイアップしてた「境界のRINNE」のED映像のイメージが強くて比較的ゆるやかな印象の曲だったのだけど、ライブでこんなに盛り上がるのは予想外!
タイアップ強し。「裏の裏」も聴きたかったなあ。

「MATATABISTEP」
ハチャメチャに盛り上がって楽しかった!
ぱっぱっぱりら!の大合唱の最後に「おっけー!」って叫ぶなっちゃんがさいこうにかわいかった!!!

スーパーカー
MATATABI~からの「スーパーカー」はとてもずるい。
ennで聴いた「チャイナタウン」が何度もフラッシュバックして泣きそうになってしまった。
「いかしたカラーのスポーツカーに飛び乗って」から、スーパーカーに乗ってどこまでいけるのかな」への変遷。即物的な幸せと、現実ではない空想の幸せ。どうしても重ねてしまうよ~~~~~
勝手な感想だけれどなんだかすごく懐かしい曲だった。やさしくて幻想的だけどどこか現実に即したなっちゃんの歌声と、静かなピアノの音がものがなしくて。コーラスも強め。新しい印象の曲だなあと思ってたら、なっちゃんパスピエに誘われた時期からある曲だって知ってびっくりした。


アンコール
1曲めは「金曜日だから」ってことで「フィーバー」、そして「シネマ」でラスト。「シネマ」の枠が日替りなのかな。フライデイナイトくらいはフィーバーしたっていいじゃん!
川崎では「最終電車」だったみたいです。



「ラストダンス」前になっちゃんが「昔はファンタジー系の歌詞も書いてたけど、今は自分の内面も書けるようになった」って話をしていて。

ファンタジー全開の初期曲大好きマンなので、すこしだけ複雑な心境だった(仙台では初期のミニアルバムからの抜粋はなかったのでなおさらさみしくなってしまった)
だけど、今回演ったほとんどの楽曲が初見のはずなのにどこか懐かしさを感じた。その正体はきっと、初期から脈々と継がれてきたパスピエ的遺伝子なのかもしれない。


http://realsound.jp/2017/01/post-11062_entry_3.html

いちばん大事にしているのは“現在”でしょうね。たとえば今回のアルバムにしても、聴く人によって「昔のパスピエっぽい」とか「最近の新しい流れを感じる」とか、捉え方はいろいろだと思うんです。そこまで自己分析しているわけでもないし、自分たちとしては、そのときに興味があることをやるしかないと思うんですよね。メンバーの趣味趣向もその時期によって変わるだろうし、それは当然、プレイにも表れるだろうし。大胡田の歌い方も少しずつ変わってますからね。

アルバムの回文縛りがなくなったあたりからなんとなく離れてしまっていたけれど、アルバム2作を経て回文縛りの今に回帰したのはなんだか運命的なものを感じる。

ハチャメチャに楽しかったし、また絶対に足を運びたい!




それと、2時間で最前で生歌聴けてメチャメチャ楽しくて3,500円ってなんだか謎に申し訳ない気持ちになった。
普段ファンイベ2時間2万超だったり、3時間(クソ席)13,500円とかの世界に生きているので、友人とお互いに「相場おかしくない?」みたいな話になってメチャメチャ不安になってしまった。チケット代4倍にしてほしいし、物販にメチャメチャセンスのいい衣類とか布があってそれぞれ3,000円未満で買えるの怖すぎませんか。パスピエのグッズまじでかわいいのでみんな買ってほしい(ツアータオルが事前物販で枯れたの衝撃的すぎた)

こっちの現場、推しの名前がプリントされてるだけのタオル(白地)、3,000円するんですけど……。

ガッツの爆買いもないのにふつーに終演後物販枯れてるし、(そんなことある?)なにもかも安い。すごいぞ邦ロック。いいのか邦ロック。
若手俳優厨になって以来、ライブからも遠ざかってしまったので忘れてたけど、メチャメチャコスパがよすぎてびびる。これは全国追いかけられてしまうなあ。よく考えたら特撮現場も単価が安いので行こうと思えばどこにだっていけたのを思い出した。たまーに高騰するけど。

とりあえずモッシュもないのにへろへろになってしまったの情けなさすぎるので、体力作りがんばろうとおもいました。


ONOMIMONO

ONOMIMONO

わたし開花したわ

わたし開花したわ